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- 写真ダイジェスト(庭の事例)
- 窓辺で季節の緑を楽しむ 小さな雑木の庭(埼玉県三郷市)
窓辺で季節の緑を楽しむ 小さな雑木の庭(埼玉県三郷市)
雑木の庭をつくるには狭小という「見える条件」以上に「見えない土の中の条件」が過酷で、土の中の環境改善に尽力した都市住宅地の庭。窓一面に雑木の緑を眺める庭です。
季節の移ろいを味わう(西から)
1年目の春から初夏にかけて、夕暮れ時の雑木の庭。緑が爽やかな季節です。
同じ方向の秋、都市部の1年目にしては上出来の色づきです。窓辺から ひらひら散りゆく落ち葉を眺める・・・雑木の庭の醍醐味ですね。
工事前の写真です。マンション・鉄塔・広いアスファルト舗装の駐車場などに周囲を囲まれた都市部の住宅地。
工事前の土を約20cm掘ると、かさかさに乾燥して カチカチに圧縮された層に遮られます。土の中の水や空気の動きが滞り、酸素不足になった状態です。
やっとのことで約60cmまで掘り進めると、今度は じとじと・べとべとな土に変わり、匂いが気になる水が溜まっています。これが、都市住宅地の土の中(土が呼吸できていない)です。工期の前半は、土の中深くからの環境改善に尽くしました。
季節の移ろいを味わう(東から)
徹底した土の環境改善によって、徐々に 土表面の透水性・土深くからの保水力が取り戻され、少しずつ植物の生気が見られるようになってきた1年目の推移。
窓辺から、小さなウッドデッキ(縁台)から、庭を歩きながら・・・色づく秋を味わいます。お客さんの植物愛に包まれ、1年目でここまできました。
奥行1.8m前後、都市部の住宅地の庭でも、緑量を増やして 雑木の庭で四季の移ろいを味わうことができます。様々な条件がありますので あくまで「理想をいえば」ですが、この上を覆う高木を植栽できれば、庭の環境はさらに良く(植物が健康に育つ=気持ちイイ庭になる)なります。
同じ方向(東から)の工事前の様子
窓辺で、庭に出て、雑木の庭を楽しむ
窓辺から眺める小さな雑木の庭。これは施工直後(まだ木々が貧弱な頃)の写真ですが、今頃は、窓一面 雑木の緑が広がっているかもしれません。
敷石や枕木の隙間も植物が覆い、緑いっぱい自然な庭です。
落葉樹の木陰は、日射しが強い日でもほっと一息できる、人間にとっても植物たちにとっても居心地の良い場所です。
日の光が落葉樹の葉を透過し、その影が天然木のウッドフェンスに映り込む。何気ないですが美しい光景です。この庭は、ほのかな植物由来の芳香が混じり合う、香りも楽しめる庭です。
☆ガーデンハーモニーの実例紹介では、施工直後のピカピカな写真をほとんど載せません。雑木を使った自然な植栽と国産の天然木材による庭は、施工後から少しずつ育っていく・・・つまり、時間の経過とともに味わいが増していく庭だからです。そして、共感し合えるお客さんと、長く一緒に育てていきたい庭だからです。